ビデオリサーチ公式テックブログ

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入社6か月の新入社員が「マイGPT」使ってみた

こんにちは。ビデオリサーチの新入社員フルヤです。
今回は、ChatGPTの「マイGPT」使用レポをお届けします!

1 ChatGPTの「マイGPT」とは?

ChatGPTは、OpenAIが開発した人工知能の会話モデルで、質問に答えたり、情報を提供したり、アイデアを出すサポートをしたりしてくれる生成AIサービスです。自然な言葉で対話することができるため、ビジネスや日常のコミュニケーションにも利用されています。
「マイGPT」とは、ChatGPTの機能です。これを使うと、キャラクターや回答の仕方などをカスタマイズして、自分専用のChatGPTを作成でき、日常生活や仕事のサポート役として活用することができます。
この記事では、マイGPTの使い方や活用方法、そして実際に使ってみたので、その様子を紹介します!

2 マイGPTの使い方

マイGPTは、ChatGPT Plusを利用することで使用できます。
ここから、マイGPT作成の流れを紹介していきます。

2.1 目的を決める

まず、マイGPTをどのように使いたいかを決めます。例えば、次のような目的が考えられます。

日常生活のサポート:タスク管理やリマインダー、買い物リスト作成などのサポートとして。

学習支援:知識を深めるための情報を提供する、学習の手助けとして。

クリエイティブ面でのアシスト:イデア出しやコンテンツ制作のアシストとして。

2.2 カスタマイズ

次に、マイGPTの性格や応答方法、知識などをカスタマイズします。マイGPTの設定では、以下のような要素を調整することができます。

チャットのトーン:カジュアルにするかフォーマルにするか、優しい応答か、ビジネスライクな対応かなど。

知識ベース:ChatGPTに特定の情報を覚えさせて、応答をパーソナライズします。例えば、仕事のフローや個人の予定に関する情報、特定のテーマに絞った知識などを教えることができます。ChatGPT Plusでは、PDFやWordなどのファイル読み込みも可能です。

2.3 テストと調整

実際に使ってみて、出力内容をもとに構成を微調整します。これにより、より自分に合ったChatGPTを完成させることができます。

3 マイGPTの活用例

マイGPTは、日常生活や仕事のさまざまなシーンで役立ちます。以下に、いくつかの具体的な活用例をご紹介します。

3.1 日常雑務の手助け

日常のタスク管理やリマインダー設定、カレンダーの管理など、日常の雑務の手助けとして使えます。例えば、定期的に行うタスクのリストの作成や、会議のスケジュールの管理などを手助けしてくれます。

3.2 学習のアシスト

例えば、英語学習、歴史調査、プログラミングのサポートなど、知識を深めるために使うことができます。詳細な指示をすることで、知りたい情報を欲しい形式で教えてくれるので、理解がスムーズになります。勉強をしているときに出てきた疑問をその場で解決できるのも便利なポイントです。

3.3 業務効率化ツールとして

社内のよくある質問に対応するチャットボットを作成することで、業務の効率を上げ、管理部門の負担を軽減することができます。
今回私は実際に、簡易的な社内手続き用のチャットボットを作ってみました。

4 業務効率化ツールを作ってみた

4.1 作ってみる

4.1.1 概要

今回、私はビデオリサーチの公式キャラクター「ツッキィ」らしく喋る、社内文書についての質問に答えるチャットボットのサンプルを作りました。

作ったものは、以下のようなものです。

  • 指定の資料についての質問に答える(今回は、社内文書として、在宅勤務に関する資料を簡略化させたものを学習させました)
  • 話し方はツッキィらしく
  • 資料を正確に読み取り、嘘を言わないように
4.1.2 作成の様子

マイGPTの編集画面を開いています

左の「作成する」の下にあるメッセージボックスから、指示内容を送信すると、設定が追加され、右上の「更新」を押すと変更内容が更新されます。

今回は、「ツッキィというキャラクターで、社内文書手続きができるチャットボットの役割を担うものを作りたい」と言って資料を読み込ませ、作成にあたって必要な情報を適宜質問してもらうように指示しました。

ChatGPTから、役割、キャラクターの性格、特に重要視したいことなどを聞かれました。
これらの質問に、私はこのように回答しました。

  • 役割→社内手続きの手助けができるようなチャットボット。

  • 性格→敬語は使わず、フレンドリーで元気な感じに話す。

  • 特に重要視したいこと→読み込んだ文書に沿った情報を出力し、嘘を言わないように。

ここで、一度会話してみたところ、資料に載っていない情報に関する質問に対して、資料に基づかない内容が予測され、出力されてしまいました。
それを防ぐため、資料に載っていない情報についての質問は、「わからない」と言って出力しないように指示しました。

また、話し方をツッキィ近づけるため、セリフをいくつか記載したファイルを読み込ませました。

このようにしてできた、「ツッキィ風チャットボット」の構成がこちらです。

4.2 会話してみる

出来上がったツッキィ風チャットボットにいくつかの質問をしてみました。

読み込んだ資料に沿って回答し、資料に記載のないことは、記載がないことを示してくれました。
そして、敬語を使わないで話してくれました。

ただ、敬語ではなくなっただけで、話し方にツッキィらしさがあまりないこと、記載がないと言及はしつつ、資料に記載のない情報を出してしまうことなど、まだまだ改善の余地はありそうです。

5. まとめ

いかがだったでしょうか。
マイGPTを使うことで、誰でも簡単に自分専用のChatGPTを作成することができ、日常のサポートや学習、業務の効率化まで、あらゆるシーンで役に立ち、生活の質を上げてくれること間違いなしです。
興味のある方はぜひ活用してみてください。

お読みいただきありがとうございました!