こんにちは、ビデオリサーチのフルヤです。
先日、2024年の技術的な振り返りとビデオリサーチのIT部門の取り組みを社内にアピールする場として、VR Tech Dayというものを開催しました。
この記事では、VR Tech Dayの概要や内容、結果や課題を紹介していきたいと思います。
この記事を読んでくださった方々も同じような社内イベントを実施する際のご参考になれば幸いです。
VR Tech Dayとは
ここでは、VR Tech Dayの目的や概要をご紹介します。
開催の目的
開催の目的は大きく4つあります。
社員のITテクノロジーに対する興味関心の向上
ITテクノロジーは日進月歩なので、興味がないと新しいことに置いて行かれてしまいがちです。
このイベントを通して、生成AIの便利さや空間コンピューティングの楽しさを感じてもらうことが大きな一歩だと一番の目的に位置付けました。
まずは使ってみようの精神を育む
生成AIについては、習うより慣れろ、の精神が大事だと思います。
だれかに教えてもらうだけでなく、自分たちで使うことで身につくものなので、今回はまずは使ってみようとなれる気持ちになってくれればいいなという想いで開催しました。
IT部門と事業、営業、事務系部門との技術的なギャップを知る
IT部門は専門知識を持っている一方で、他部門との知識のギャップが存在します。
IT部門の取り組みやトレンドを通してコミュニケーションを取り、他部門の方々はどのくらいの知識や興味がをあるか認識することで、今後の横のコミュニケーションをスムーズにできることを期待しました。
技術研究チームの成果発表とフィードバック
ビデオリサーチでは、先端技術を研究するチームがあり、オンプレLLMやNewSQLであるTiDBの実証検証、生成AIを利用した研究などを行っています。
今回はApple Vision Proを社員に使ってもらい、業務や価値向上へのフィードバックを求めることとしました。
また、上記のような幹となる目的に加え、ビデオリサーチがソリューションを提供する企業として変化していくことを社内に広くアピールすることも目的の一つに加えられています。
出展
ここでは出展したブースをご紹介します。
番組分析レポート生成研究
ビデオリサーチが持つ視聴率データ、番組データを情勢や環境情報を取り込んだ上で、ダッシュボード化する研究です。
研究内容の詳細はこちら
オンプレLLM
LLMというと、ChatGPTやGeminiのようなクラウドサービスが思い浮かび、社内の機密情報を入力することには抵抗があるかと思います。
ビデオリサーチでは、オンプレ環境にLLMを構築することで、クローズドネットワークでLLMを活用する研究を行っています。
研究内容の詳細はこちら
データカタログ
ビデオリサーチの子会社であるResolving LAB株式会社(以下:RL)では、主要メーカーのデバイスから得られるテレビ視聴ログを当社の特許技術で「個人」単位に分離した「RL視聴ログ」を用いて、視聴率の可視化などのサービスを提供しています。
この「RL視聴ログ」は蓄積→加工→整形という過程で、膨大なデータ量となるため、参照するためのデータカタログを開発しております。
サービスの詳細はこちら
Copilot365体験会
弊社では、office365を使用しており、一部のCopilotを使用できるのですが、2025年度からCopilot365の導入を予定しています。
導入に先立って、実際のCopilot365を体験してもらい、期待値をあげてもらうことを目的としています。
チャット検索や会議要約、自動でのPowerPoint作成やExcelのデータ入力などの機能を体験してもらいました。
また、ここのブースで、私がCopilot エージェントを利用して作成したキャラクターの展示も行いました。
Apple Vision Pro体験
Appleが発売したApple Vision Proを実際に体験してもらい、空間コンピューティング時代のコンテンツを体験してもらうことを目的としています。
特に、視聴の概念が変わる可能性があることから、IT部門だけでなく幅広い社員に使ってもらい、フィードバックを得る目的で体験をしてもらいました。
実際に開催して
開催場所は、弊社では、社員のコミュニケーションの場やランチ、勉強会など幅広い用途で使えるフリースペースがあり、そこを利用しました。
開催時間帯は11:00-15:00としました。
お昼の時間帯に来てくれることを期待して、お昼の時間を含めた計4時間で開催することとしました。
当日、午前中は何と役員クラスの方々がたくさん来ていただけました!
全体的にブースに足を運んでくださり、運営側としても、かなり緊張はしましたが、とてもうれしかったです。
そして、お昼の時間は、だれも来ませんでした、、(お昼は開催しないと心に決めました…)
PM1時からは幅広い社員の方が途切れることなく足を運んでくださり、忙しい時間が続きました...! 正直あまり来ないかな…と思ったのですが、全社員の約15%が足を運んでくれて大変盛況なイベントとなりました!
開催した後の反響
体験をした人からフィードバックもたくさんもらうことができ、IT部門としての今後の方針のためにとても参考になりました。
Copilot365については、できることがたくさんあるので、使いこなすための勉強会を開いてほしい!という声をいただいたり、Apple Vision Pro でビデオリサーチらしいソリューションをどう提供できるかを、その場で議論することができたりと、とてもよいコミュニケーションの場になりました。
また、アンケートを収集したところ、「また開催してほしい」「全部回れなくて残念」「とても勉強になった」などうれしい反応がありました。
まとめ
今回のイベントは弊社にとって初めての試みでしたが、全体的に成功に終わることが出来ました。
記事の前半にあげた4つの目的も達成できたと思います。
ご来場いただいた社員の方々、ありがとうございました!
反省点としては、準備時間が短くてバタバタしてしまったことと、十分な告知ができなかったことです。
1回きりで終わらせず、余裕を持った準備を心がけながら、第2回も開催できたら良いなと思います。
お読みいただきありがとうございました!